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30年後にダンス界は消滅する?(ダンスファン休刊が意味するもの)-前半-

【ダンスファンの休刊が暗示するもの】

「突然ですがダンスファンは10月で休刊となります」「エエッ!なんで?」いきなりこの訃報に接したとき、長年の付き合いがあった私としてはあまりのショックで暫く放心状態でした。「あの老舗が休刊に!」考えもしなかったことです。何故か、このまま未来永劫に存続するものと信じていました。

ダンスファンは、1985年に創刊されました。奇しくもこの年、私もダンスインストラクターとしての活動をスタートし、そしてその1年半後ダンスビュウも創刊されます。以来30数年、ファンとビュウと私は、ダンス黄金期を共に過ごしてきた“ダンス三兄弟”だと思っていたのです。

そのダンスファンが、創刊から32年の2017年12月号(通算392号)をもって休刊となりました。私としては、兄弟を失って断腸の思いです。売れ行き不振が原因とのことですが、背景にはネットの普及による出版業界全体の不況があるようです。紙媒体の需要が、一気に冷え込んでしまったのです。

ダンスビュウBlogに“ダンスファン”のことを感慨深げに書くのも妙なものですが、この件はネットの普及で単に一つの業界誌が消えたというだけの問題ではありません。競技ダンス界を含めた社交ダンス界全体の存亡に係わる大問題なのです。その崩壊が、ガラガラと音を立てて始まったのです。今、危機感をもって対応に当たらなければ、暗澹たる未来が待っていることを教えてくれたのです。そのサインには、むしろ感謝すべきでしょう。

 

【人口動態と社交ダンスの三重苦】

総務省統計局の人口動態を見ると、業界2誌が創刊された1985年当時の人口は約1億2100万人です。2010年頃のピーク時には1億2800万人、そこから毎年減少を続け2065年には9000万人を切ると推計されています。ピーク時から55年で3800万人の減、単純に毎年70万人弱減少する計算です。

このように全体のパイが縮小する中で、社交ダンス人口の拡大を図るのは至難の業です。しかも、創刊当時にはあまり目立たなかった勢力の台頭が著しいのです。ベリー、ハワイアン、ジャズ、エアロ、ストリート、ヒップホップ、フラメンコ等々、様々なジャンルのダンスが群雄割拠し世はまさに戦国時代です。ただでさえパイ縮小の中での激烈な生存競争なのに、社交ダンスはさらに不利な条件を抱えています。

それは、①一人では踊れない ②楽しめるようになるまでそこそこ忍耐と努力を要する ③趣味としては決して安価とは言えない という3点です。これ、社交ダンスの“三重苦”といえるもので他のダンスに比べてかなりハードルを上げています。(この改善も急務でしょう。)

【ダンス界の『成長の限界』】

今から40数年前、ローマクラブ(民間シンクタンク)が「30年後に石油は枯渇する」と予言しました。この『成長の限界』という報告は、経済成長のあり方を改善しない限り人類による地球への負荷が限界を超えてしまうという警告だったのです。つまり、地球が滅亡へ向かうことへの注意喚起でした。

今回のダンスファンの休刊は、まさに社交ダンス界の『成長の限界』を示唆したものだと思うのです。つまり、このまま無為無策で過去の再来を夢見ても30年後には社交ダンス人口は枯渇し、競技会も成り立たなくなって、業界は消滅すると警告しているわけです。私の感覚では、30年なんて悠長なものではありません。その倍以上のスピードで“X-Day”が忍び寄って来ているように感じます。  [続く]

 

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プロフィール

  • 金沢 正太

    1953年東京産。 O型の親分肌で、やや鮫肌。ギャグ大好き。社会人競技ダンス研究会主宰。ダンス書籍(海外翻訳)出版多数

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