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正太の舞っちゃけダンシング!

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30年後にダンス界は消滅する?-中盤-

【楽観主義と現実】

ダンスファン創刊の半年前、1985年4月にNHKの趣味講座「レッツダンス」の放映が始まります。その後ダンスビュウも創刊され、ブームに火が着くわけです。1996年には映画「シャル ウイ ダンス」が大ブレイクし、テレビでも同年に始まった「ウリナリ芸能人社交ダンス部」の活躍が一大ブームを巻き起こしました。私もこのブームに乗り、1998年の初出版から数年間は毎年のように「プロが教えないシリーズ」を出版させて頂きました。(現在、国内11冊、海外5冊です。)

この時期は、サークルも教室もホールも大盛況の黄金期でした。新宿歌舞伎町の狭いエリアに、オデオン、ステレオ、ランデブーと、3つものホールがひしめいていたのですから驚きです。しかし今では3つとも消えて、都内に残っているホールはツインタワーと新世紀の2つだけ、何とも寂しい限りです。

そして、周りを見ればサークルもその会員もめっきり減りました。登録選手も競技会の出場組数も減少し運営が厳しくなっています。練習場も教室も少なくなっている感じです。このような周囲の状況からは、確実に社交ダンス人口が減少していることが感じられます。

でも、あくまでも感覚なので、客観的な業界数字を探すのですが中々見当たりません。やっと東洋大学の調査という「社交ダンス人口」の数字に当たりました。それによると「2006年に205万人」となっています。また別に「2014年に160万人」とする説もありました。(両説とも論拠は不明です。)そして160万人説では、「これは世界一の社交ダンス人口なので、業界存続にはさほど不安はない」というような楽観的論調になっていました。でも、本当にそうでしょうか?

205万人説も160万人説も、その精度の程は分かりませんがとりあえずこの数字を基に減少傾向を調べてみると、8年間で45万人減少したことになります。単純に毎年6万人弱、これが続ければ30年持たずに社交ダンス人口はゼロになります。つまり、2014年から起算して30年後の2044年以前に社交ダンス人口は枯渇し、業界の組織的活動は崩壊する計算です。(個別的な活動は僅かに残るでしょうが)

【もう一つの不安な数字】

もう一つ、心配な統計がありました。種目別スポーツ人口(笹川スポーツ財団)です。これを見るとダンススポーツ(社交ダンス)の人口は、2004年で164万人となっています。これを基準に考えたら、10年後の「2014年160万人説」はかなり厳しい数字ではないかと感じます。実際は、100万人を割り込んでいるのではないでしょうか。

でも、その100万人だって怪しいものです。なぜなら、愛好家が100万人もいたら、ダンスファン数万部の売れ行きが不振なんて考えにくいからです。もちろんインターネットの活用で購入を控えた人が増えていることもあるでしょうが、実際の社交ダンス人口って思いの外少ないのではないでしょうか?(何処へ踊りに行っても、大体同じ顔しか見ませんし!)

さらに怖いのは、10代の実施率です。これも資料では、0.1%となっています。つまり、千人に一人という何ともお寒い状況です。これでは、業界の新陳代謝は望むべくもありません。また現在の愛好家の平均年齢は、どれほど若く見積もっても60代半ばあたりではないでしょうか(これもザックリですが)。もしそうだとして、このまま新陳代謝も進まなければ、15年も耐えられないことは容易に想像できます。

【タイムリミットと実際のX-Day】

実は、総人口が減少する中でしかも三重苦を抱える社交ダンス消滅の“X-Day”は、単純計算よりも相当早くやって来ると思えます。そもそも、会員がゼロになる直前までその組織が保てているわけではありません。構成員が一定レベルを割り込んだ時点で、組織は機能マヒを起こします。やがて回復不能に陥って死を待つだけの危篤状態になります。(既に業界の実態は“死に体”に近いのかも知れません。)

そう考えると15年なんて大甘で、実質的なタイムリミットまでは残り5年がいいところじゃないかと思うのです。それを過ぎたらもはや回復は絶望的で、機能不全を起こし崩壊が一気に加速します。7~8年後にはほぼ“寝たきり”に、10年後には“危篤”状態、その数年後にはついにバイタル(脳波や心拍)も停止です。シナリオ通りなら、実質的な崩壊は2023年頃から加速し、2028年には危篤状態に陥り、そして2030年前後には“X-Day”がやって来ることになります。今から約12年後です。

【絶滅危惧種からの脱却】

競技ダンス界を含めて社交ダンス界は、まさに絶滅危惧種であると心得るべきです。それを、今回の“ダンスファンの休刊”という事実が物語っているのです。今から手を打っても、もう遅いかもしれません。しかし、打たなければ確実にその時がやって来ます。これまでも様々な努力がなされてきたはずですが、未だ有効打がありません。あれば、現状には至っていないはずですから。では、有効打とは一体どのようなものでしょうか?そんなものが本当にあるのでしょうか?  [続く]

 

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プロフィール

  • 金沢 正太

    1953年東京産。 O型の親分肌で、やや鮫肌。ギャグ大好き。社会人競技ダンス研究会主宰。ダンス書籍(海外翻訳)出版多数

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