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正太の舞っちゃけダンシング!

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30年後にダンス界は消滅する?-後半-

【趣味から教養へ】

周囲に内緒でダンスを続けている方がいます。ノーベル賞のレセプションで、日本人受賞者が踊ったという話を聞いたことがありません。つい先日まで、社交ダンスは風営法の範疇でした。これらのことからいえることは、未だにわが国では「社交ダンスは市民権を得ていない」ということです。

それは一部愛好家の“趣味”であって、一般市民にとっては特段必要性のない無関係なものなのです。過去日本の文化に“社交ダンス”は存在しなかったわけですから、それも無理からぬことでしょう。しかし、まずはこの辺の認識から改めていかなければ、根本的な改革には繋がりません。ダンスは読み書きと同様に、社会人としての“教養”であるという認識を国民に共有してもらうことが重要です。

それには、学校教育の中で若い内から慣れ親しんでもらことが有効です。その手法としては、アメリカのハイスクールを真似して、全国の中学・高校の卒業式に“卒業ダンスパーティー”を組み込んでもらうのです。PTAも参加し、指導は地域の認定指導員が行います。社会に出る前に、10代からこうした経験を積み上げていくことが、やがてノーベル賞のレセプションダンスにも繋がっていくのです。

2008年中教審答申により、中等教育に「武道」と「ダンス」が加えられました。マナー教育やセクハラ防止教育として、社交ダンスは格好の教材です。今回の教育改革を意義あるものとするためにも、学業の節目での“ダンスパーティー”は最適なイベントだと思うのです。

【国家的プロジェクトとしての取り組み】

昨今、日本の医療費は約40兆円で国家予算の半分弱を占めています。収入の半分が医者代に消えるなんて、何のために働いているのでしょう。そして平均寿命が世界一、100歳に届くのも時間の問題といわれています。ということは、このままでは医療費はさらに膨らむということです。何とかこれにブレーキを掛けなければなりません。そのポイントは“健康寿命”の延長にあります。

厚労省によれば、2013年の健康寿命は概ね男性が71歳、女性が74歳で、平均寿命との差は概ね男性が9年、女性が12年となっています。この差を埋めて健康寿命を伸ばすことこそ、医療費の抑制に直結し、かつ個々の充実した人生のベースになるものです。

では、どうしたらそれが可能になるのでしょうか?そのキーワードは「テクテク・カミカミ・ニコニコ・ドキドキ・ワクワク」です。テクテク=歩行(適度な運動)、カミカミ=咀嚼(規則正しい食事)、ニコニコ=笑顔(心の安定)、ドキドキ=刺激・感動(新たな出会い)、ワクワク=好奇心・高揚(音楽や異性の接触)のことです。この5つの要素こそ、健康寿命延長の必須サプリメントなのです。

社交ダンスには、「カミカミ」以外の全てが揃っています。これほど効果的なサプリが他にあるでしょうか。このような最高のサプリを処方せずに見過ごすなら、それは国家犯罪に近い行為でしょう。

【着眼大局着手小局】

日本のダンス界をどう再生するかというような壮大なテーマについては、目先の小さなところで発想しても埒があきません。国民全体を巻き込む大きな視点が必要です。しかしながら実際の行動は、無理なく出来るところから着実に取り掛かることも重要です。例えば、よくあるのが未経験者を対象にした無料講習会、フラッシュモブ(ネットで集結した群集の即興的集会)などのパフォーマンス、特養ホームなどへの慰問、とにかく知らない人にまずはダンスの楽しさを感じてもらうところから仕掛けていかなければ広がりようもありません。

また、「ウリナリ」「金スマ」「ボールルームスターズ」「ダンスウェーブ」などに代表されるメディアへの露出は大変有効です。「ボールルームへようこそ」などのコミックにおける登場も、話題性があって効果があります。これらは外部アプローチの好例ですが、メディアが興味を持つだけの充実したテーマを提供していかなければ続きません。(要は、常に話題づくりが必要なのです。)

それには、魅力あるダンス界の構築が必須です。プロも分裂している場合ではありません。全ての関係者が協力体制を組むことが重要です。目先の利益だけを追っていたのでは、結局それすら失うのです。誰が主人公で、何が公益なのか?そこを誤れば、自滅を早めることになるでしょう。

【予言が外れることを祈って】

業界誌が1誌だけの独占状態になることは「決して望ましいことではありません」とダンスビュウの山内編集長もいいます。市場競争の中で互いに切磋琢磨していくから、雑誌自体の質も向上するし、業界全体の底上げにも繋がるのです。

しかし、諸行無常の流れの中でダンスファンは消え、紙媒体の情報誌は“ダンスビュウ”だけになってしまいました。その分ダンスビュウへの期待は膨らみ、社会的責任も一層大きくなっていきます。

ダンスファンの休刊を業界への深刻な警鐘と受け止め、迫り来る存亡の危機を関係者が団結して乗り越えられますように。30年後、私の予言が外れていることを心から祈ります。

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プロフィール

  • 金沢 正太

    1953年東京産。 O型の親分肌で、やや鮫肌。ギャグ大好き。社会人競技ダンス研究会主宰。ダンス書籍(海外翻訳)出版多数

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