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Breaking Boundaries ―境界線のないタンゴ[クィア・タンゴワークショップ in NY]

NY在住のピアニスト・平沢絢子さんから「クィア・タンゴ」について寄稿をいただきました。3回連載でお届けします。(編集部)

■クィア・タンゴとは

クィア・タンゴとは、男性がリードし女性がフォローするという従来のかたちから自由になり、同性同士で踊ったり、女性がリードし男性がフォローするなど性別に関わらず役割を選べるタンゴの踊り方のことです。
2001年にドイツで最初のミロンガ(アルゼンチンタンゴのパーティー)が開かれたのをきっかけに、ヨーロッパ、アメリカ、タンゴの故郷ブエノスアイレスでも急速に広まりました。

■Breaking Boundariesワークショップ

New York Queer Tango Weekend、アメリカで唯一のクィア・タンゴの祭典は2014年にニューヨークで始まりました。毎年アメリカ国内のみならず、カナダ、ヨーロッパからも参加者が集まります。
第4回目になる今年は、Breaking Boundaries(境界をなくす)ワークショップが立ち上げられました。
その名のとおり、年齢、性別、ダンスの経験に関わらず、誰でも参加可能。「参加制限」というものはありません。
週一回のクラスの中では、ひとつの動きを覚えると必ずパートナー同士で役割を交代。リード、フォローの両方を体験します。クィア・タンゴの真髄である「オープンロール(どちらの役割をしてもよいこと)」、「ロール・スイッチ(役割を交代すること)」スタイルで学んでゆくのです。

先生はクィア・タンゴの第一人者で、New York Queer Tango Weekendを立ち上げたウォルター・ペレスとレオナルド・サルデッラ。3カ月の間アルゼンチンタンゴを基礎から学び、9月のQueer Tango Weekendでパフォーマンスをするのが目標です!
参加者は本当に様々! プロのダンサーから、タンゴにふれるのは初めてという方もいらっしゃいます。メンバーすべてがリード、フォローを学ぶこのクラスでは、お互いが教え合い、助け合い、意見を述べ合うといった、すばらしい関係が築かれつつあります。
ここでは段差も境界線もないのです。そしてそれが、クィア・タンゴの魅力でもあります!
もともとは男性同士の踊りとしてはじまったともいわれるアルゼンチンタンゴ。レオナルド先生はよく、「リードとフォローの関係はフィフティー・フィフティー」と言われます。
お互いにエネルギーを与え合ってこそ、強く情熱的なアルゼンチンタンゴの動きが生まれるのですね。

クラスは毎回、メンバー全員がハグ(抱擁)しあうところから始まる。参加者は年齢、
人種、ジェンダー、職業すべて本当に様々。ニューヨークならではの多様性

レオナルド先生。高度で洗練された振りを教えることで定評がある。今回のワーク
ショップでは立ち方、歩き方の基礎からしっかり!

女性がリードし男性がフォローする(手前)、男性同士のペア、女性同士のペア
(奥)

スウェーデン出身の写真家ミカルさん(左)。数週間前のベルリンでのクィア・タンゴ
フェスティバルでタンゴと出会ったばかり。一方西海岸出身のバディさん(右)は家族
が皆タンゴを踊るという。幼い頃からタンゴにふれて育ってきた

ひとつの振りを覚えたらリード、フォローをスイッチ!両方覚えるのは大変!だけど楽
しい!

基礎をしっかり教えこむレオナルド先生。この日はバーを使ってピボットの練習!

マンハッタンのイーストビレッジというエリアにある小さなスタジオで、7月から9月の3カ月間、週1度、火曜日の夜に行われているクラス。様々なバックグラウンドの人が集まる中、フレンドリーでアットホームな雰囲気

タンゴ初心者の二人。最初は緊張気味でしたがフレンドリーな雰囲気のおかげで満面の
笑顔に!

今回のグループで一番年長のマイケルさん(右)。先月、お仕事を引退されたばかり!
70歳に近いですがモダン、バレエ、アフリカンなどいろいろなダンスに挑戦されてい
ます!

イタリア出身のカップル。タンゴは習いはじめたばかり。カップルでタンゴを習うなん
てロマンチックですね!

なかにはプロのダンサーさんも(左)。彼女は振り付けの勉強をしていて、即興の要素
が強いアルゼンチンタンゴを学びたかったのだそう。さすがに振りを覚えるのが速い!

【次回予告】
8月からのクラスはベルリンのクィア・タンゴフェスティバルから戻ったウォルター先生も加わり、いよいよ9月のパフォーマンスに向けた振り付けの練習がはじまります!
次回はクラスの様子と、ニューヨークでクィア・タンゴのイベントを立ち上げてきたメンバーに、今回のワークショップ開催の経緯をうかがってみたいと思います。

【筆者プロフィール】
平沢絢子(ひらさわあやこ)
大阪出身。現在ニューヨークでピアニストとして活動し、おもにバレエピアニストとして様々なスタジオ、バレエ学校で活躍している。ニューヨークに来てからアルゼンチンタンゴをはじめ、ある日ウォルター・ペレス、レオナルド・サルデッラのパフォーマンスを見てクィア・タンゴに出会う。女性でもリードができ、曲の途中で役割を交代できることに魅力を感じ、クィア・タンゴのイベントに参加。本人はストレートだが関係なく受け入れてくれたコミュニティのあたたかい雰囲気に感動し、ジェンダーに関係なくアルゼンチンタンゴを愛する人すべてにクィア・タンゴを知ってほしいと思っている。

New York Queer Tango Weekend 公式サイト
Breaking Boundaries With Queer Tango FBページ

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