社交ダンス情報総合サイト Dance View ダンスビュウ

ダンスビュウブログ

ブログ

「ABDC」三役揃い踏み座談会 ~瀬古会長、石原・菅井副会長が語るダンス界の “今” と “これから”

ダンスビュウ10月号(8/27発売)に掲載された「ABDC」三役揃い踏み座談会をWebで再掲載いたします。
瀬古新会長のもと11/4に開催される「DANフェス!2018」に向けて一致団結するプロ3団体の選手会長たちの様子をご覧ください。

ABDCとは?
All Japan Professional Ballroom DanceCompetitor’s Commission
日本国内のプロフェッショナル競技ダンス選手の包括を目的とした選手会。2016年2月設立。全国2000名以上の選手が登録している。

■瀬古薫希(せこまさき)
ABDC会長/TNKS(タンクス)(東部日本プロフェッショナル競技ダンス選手会)会長

■石原正敏(いしはらまさとし)
ABDC副会長/JPCL(日本競技ダンスプロフェッショナル選手会)会長

■菅井学(すがいまなぶ)
ABDC副会長/EJBDF選手会(東部日本ボールルームダンス連盟プロフェッショナル選手会)会長


―― 瀬古先生は、今年2月にABDC(全日本プロフェショナル競技ダンス選手会)会長に就任。半年が経った今の心境、これからの展望などを教えてください。

瀬古 自分の所属団体JDCの選手会(TNKS)でも副会長でしたので、会長の経験なしでの就任で、正直にいえば、未だにどうリーダーシップを発揮していくのか、暗中模索の状況です。
自分の中での変化といえば、最初は競技選手という立場に重きをおいてやっていこうという気持ちが強かったですが、会議などで話し合いを進めていくうちに、自分たちは選手でありながらも一ダンス教師であり、そこも無視できないと思うようになりました。今は、競技会の統合だけにこだわり過ぎず、それ以外のアプローチも探りながら、ダンス界がひとつになる方法を考えていきたいと思っています。

―― ここ数年、確実に、各団体の垣根が低くなっているように見えますが。

瀬古 ABDCの会議の席では、協力し合っている感覚が強くあります。みなさん問題意識も高く、仲も良い。ただ、それを各団体に持ち帰ったときに、まわりがどれだけ理解してくれているのか、さらにその先の各ブロックにまできちんと熱が伝わっているのか。この温度差を縮めなければなりません。

菅井 協力してダンス界を盛り上げていこうという機運はあります。ABDCの立上げから2年半、団体ごとに行なっているイベントの規模や形式、試合日程などのスケジュールが、お互いにわかり、状況が読めるようになってきたことで、今年は、イベントでの交流が始まりました。3月には、ABDC枠として、JCFの選手会(JPCL)のイベントにも他団体の選手が参加しましたし、TNKSのダンスGALAにも参加する予定です。

瀬古 ABDCのイベントとしては、11月4日(日)に「DANフェス!2018」を開催します。3年目となる今年は、2部構成にしてより多くのファンの方に楽しんでもらえるイベントを考えています。

菅井 バルカーカップ統一全日本の翌日で、東京に一番選手が集まっている日です。関西のトッププロにも声をかけ、ABDCならではの選手100組くらい参加してもらえるようにと準備を進めています。

瀬古 ファンサービスとしては、この他にも今年から企画部を新設しました。愛好家の人に喜んでいただくだけでなく、新しくダンスを始める人を増やすことが目標です。

菅井 難しいでしょうが、さらにいろいろな年齢層にダンスの楽しさを知ってもらえるよう、年代別に絞ったイベントを立案したり、SNSやYouTubeを使ってのアプローチも考えていきたいと思っています。

石原 ABDCの前身となるCCJのときも、低迷するダンス界を盛り上げようと、意見はいろいろ出たのですが、いざ何をというと決まらず「仕事もある」「忙しい」という話になってしまう。そんなときに、金光進陪先生が脚本を書いてきて「DANCE WITH ME!!」をやろうと声をかけられたんです。「できるの?」と聞いたら、「情熱があれば大丈夫」と断言し、その熱が大きく波及して現実のものとなりました。評価はいろいろあるでしょうが、あれで選手間の距離は確実に縮まったと思います。とにかく動かなければ何も始まらない。

―― アスリートファーストの実現や競技環境の改善といった選手会本来の仕事も重要ですね。

石原 他団体の主催する競技会に出られるようになりました。これは、選手としてはとても大きなことです。ABDCが立ち上がらなかったら実現しなかったことだと思います。ただ、昨年、一昨年と各団体が行なっている競技会やイベントなどの年間スケジュールを洗い出し、カレンダーにしてみましたが、競技会が多過ぎる。所属団体と他団体の試合、さらにNDCJ主催の試合にも出るとなると選手にとってはかなりの負担です。

瀬古 実際、会場に着いたら、2階と3階で別の団体が大会をやっていることもありました(苦笑)。

石原 主催者側もどこかの競技会が成り立たないとなれば、合同で行なうという選択肢もあるはず。選手会から、試合スケジュールの整理を提案するのも大切な役目だと思います。

菅井 実際、10ダンスの大会については、3団体の統一大会をJBDFの日程で開催することに決まりました。統合ではありませんが、ひとつのカテゴリーとしてまとめる形になります。

石原 今は、団体ごとに試合があり、誰が日本のチャンピオンなのか、一般の人にはわからない。そういう意味でも統一戦を行なうのは良いことだと思いますし、今年からはランキングも始まります。

菅井 今年はまだ試験的になりますが、ビッグコンペを統括するNDCJではアジアオープン、日本インターナショナル、ギャラクシーマスターズ、バルカーカップ統一全日本の4試合に絞って統一ランキングをつけることになりました。課題も出てくるでしょうが、ひとつひとつクリアしながらいいものになるように協議していきます。

石原 もうひとつ忘れてはいけないのはチャリティーの精神。前身のCCJは、東日本大震災の復興支援のために集まった団体です。被災地はもちろん、東京だってダンスをやっている場合じゃないという雰囲気の中で、自分たちに何ができるのかという思いで力を合わせることができた。あのときの気持ちを忘れずに、今も全国で起こっている災害の被害者に手を差し伸べる活動を続けたい。

瀬古 今年は、原点となったとエンブレム販売によるチャリティー活動を復活します。「DANCE&PRAY」―選手のためだけでなく、ダンスに関わるすべての人のためのABDCでありたいと思います。
(月刊ダンスビュウ2018年10月号掲載)


第3回 ABDCイベント「DANフェス! 2018」
ボールルームダンスファン感謝祭

■日時 11月4日(日) 1部12:00~15:00/2部16:00~19:00
■会場 すみだ産業会館(JR錦糸町駅徒歩1分・丸井ビル8F)
■入場券
1部・2部通し券:1万2000円(ダンス券、指定席券付)
1部・2部各:6000円(ダンス券付)
指定席各部:1000円
学生入場無料(保護者は入場券が必要)
■内容
ダンスタイム・初めての社交ダンス体験コーナー・
地域対抗チームマッチ・トッププロショー
※親子・未経験者大歓迎!
■問合せ ABDC事務局 dance@abdc-pro.com

2017年のDANフェスの様子。ステッピーも踊ります!

コメントを残す

*

※必ず全ての項目へ入力の上、「コメントを送信」ボタンを押してください

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

プロフィール

  • ダンスビュウ 編集営業部

    取材のこぼれ話や、気になるあのダンスグッズの紹介など、スタッフがキャッチした、とっておきの情報をお届けします。

最近の投稿

アーカイブ

最近のコメント

[PR]本川越駅前、3層フロアのダンスショップ。一流メーカーの製品多数、新作毎月入荷!

ページトップへ