※本記事は月刊ダンスビュウ2023年12月号（10/27発売）の80頁に掲載しています。

2023年９月17日(日)、西宮市にある「スタジオ ラ・メール」において、キッズのためのダンスパーティが開催され、スタジオを超えた同年代のダンス仲間と一日を楽しんだ。

「DDキッズパーティ」は、社交ダンスをしている子供たちを対象とした関西では珍しいパーティで、子供たちにダンス指導をしている齋藤愛プロ、春名梓プロ、宮島愛プロ、中山舞プロ、宮武樹プロの５人の女性プロダンサーによる主催。トッププロ5人が協力して2021年7月に第1回を開催し、今回で4回目。その始まりについて、発起人であり、関西が誇る全日本ラテンチャンピオンの齋藤愛プロは、「私が子供の頃、社交ダンスをしている同年代の子とは競技会以外で会う機会があまり無く、演技発表も大人のダンスパーティでさせてもらっていたので、子供メインの発表会があったらもっと楽しいだろうな、と思っていました。そのことを、キッズを教えている梓先生、愛先生、舞先生、樹先生に話したところ、賛同してくださりキッズパーティの開催が実現しました」と話してくれた。「DDキッズパーティ」のDDは「Daisy Dance（デイジーダンス）」の略。初開催の際にディズニーキャラクターのデイジーのTシャツを運営スタッフが揃いで着ていたことと、デイジーの花言葉に「希望」という意味があったことで、パーティの名称にしたとか。今回も運営スタッフがピンクのデイジーTシャツを着て参加者をお出迎え。沢山の風船が飾られている会場は、楽しいテーマパークのよう。演技発表を前に緊張していた子供たちの表情も、ウキウキとした笑顔に。

そして演技発表では、日頃の練習成果をしっかり発揮し、出演者全員に会場から大きな拍手が送られ、緊張して臨んだソロコンペ、大人のスタッフも童心に帰って楽しんだボール運びゲーム、新しい友達ができたシール交換会など楽しい催しが続き、会場には子供たちの笑い声が溢れていた。「昔よりはダンスをしているキッズが増えたとは言え、同じ年ごろの子供がたくさんいる教室は少なく、交流する機会はあまりありません。キッズパーティで新しいダンス友達ができたことで、『他の子たちも頑張っているんだ』という刺激を受け、普段のお稽古を頑張る源になればと思っています。また、競技会への興味を持ってもらうために、ソロコンペをプログラムに入れました。パーティを通して、子供たちがダンスは楽しくキラキラワクワクしたものだという気持ちになってもらえたら嬉しいです」と話す齋藤プロに、たくさんのお土産と風船を手にして元気いっぱい「さよなら」の挨拶をする子供たち。DDキッズパーティには、子供たちのキラキラパワーが溢れていた。