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ダンスビュウ11月号 誌面連動「German Open Championship 2023」全ファイナリスト詳細解説

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世界最大級の競技会「German Open Championships 2023」

2023年8月8日~12日 ドイツ・シュツットガルト
Photo/Rob Ronda
Text/ドロン(http://blog.livedoor.jp/wildside/)

参加人数、参加国籍など世界最大規模のダンス競技会「ジャーマンオープン選手権(GOC)」。WDSF最高峰グランドスラム王座を狙い、世界中のトップアスリートダンサーが、ドイツ・シュツットガルトに集結。熱い戦いが繰り広げられた。
以下、本戦グランドスラムとPDスーパーグランプリの全ファイナリスト解説を掲載する(誌面は各優勝組のみ)。

【グランドスラム・ラテン】

■1位:マリウス・アンドレイ・バラン & クリスチナ・モシェンスカ(ドイツ)

Marius-Andrei Balan – Khrystyna Moshenska GER

現WDSFラテン世界チャンピオン。現WDO世界チャンピオン、ニノ・ランゲラ&アンドラのターンプロに伴い、一度は解消していたクリスチナとファイナリストのマリウスが2014年にペア結成。PDのガブリエル・ゴッフレード&アンナと並ぶWDSFラテンの象徴的ダンサー。フランコ・フォーミカを師と仰ぎ、深いラテンへの理解と表現力で観る者を唸らせる。ウクライナ生まれのお洒落番長クリスチナは戦う女。圧倒的なビジュアルと存在感でアピール力抜群のベストカップル。

 

■2位:チャールズ・ギヨーム・シュミット & エレナ・サリホバ(フランス)

Charles-Guillaume Schmitt – Elena Salikhova FRA

芸術の国フランスを代表するペア。2006年にペア結成。穴のないマルチなダンサーだが、特にルンバとパソドブレに持ち味があり、強い体幹と足元の確かさはピカイチ。どんなに複雑なルーティンも高い技術力で難なくこなし、完成度の高いダンスはまた新たな円熟期を迎えた感がある。10年の長きにわたる世界ファイナリスト。

 

■3位:ギエム・パスクアル & ディアンドラ・アニエラ・イレシュ(スペイン)

Guillem Pascual – Diandra-Aniela Illes ESP

ナチュラルヘアーのギエムはジュニアから叩き上げたスペインの選手。長くセミファイナリストだったが、昨年パートナーを同胞のロサからルーマニア出身のディアンドラにチェンジ。良い意味でバタ臭いディアンドラの踊りは、ギエムが持ち味とする物語性のあるダンスに迫力と厚みを加え、今年グランドスラム表彰台を初めて勝ち取った。

 

■4位:ヤン・バンバン&ドゥ・ユジュン(中国)

Yan Bangbang – Du Yujun CHN

昭和の映画スターのような風貌で中国を代表するラテンペア。バンバンがWDSF参戦以来のパートナーだったジンとの解消後、2018年にペア結成。豊かな表現力と力感ある踊りで、昨年からファイナリストに定着した正統派。

 

■5位:マルス・ブリンチュ・ロード & サンドラ・ソレンセン(デンマーク)

Malthe Brinch Rohde – Sandra Sorensen DEN

2012年結成のデンマークのペア。若き日のジョン・トラボルタのようなマルスとキャッチ―なショートヘヤーのサンドラは体格にも優れたバランスの良いカップル。粗のないスマートな踊りで激戦の準決勝組を抜けて決勝入り。

 

■6位:ミクレスク・イオヌト・アレクサンドル & パクラル・アンドラ(ルーマニア)

Miculescu Ionut Alexandru – Pacurar Andra ROU

2016年度U21世界チャンピオンで、昨年度からファイナリストに昇格したルーマニア生え抜きのラテンダンサー。男女とも大きくはないが、よく動く身体を巧みに操り、抜群のパートナリングスキルで観客の眼を惹きつける。

 

【グランドスラム・スタンダード】

■1位:アレクセイ・グルホフ & アナスタシア・グラズノワ(モルドバ)

Alexey Glukhov – Anastasia Glazunova MDA

2010年ペア結成。モルドバに移籍してWDSF復帰を果たしたロシアチャンピオン。どんなに激しく動いても崩れない完璧なまでのワンピース感は他の追随を許さない。共にユース時代からの選手だが、当時アレクセイはアナスタシアが組んでいたダニール・ウラノフに勝てなかった。ペア結成後は翌年度内にダニール組を逆転。順調にキャリアを重ね、結婚した2017年の世界選手権からはファイナルに定着、今年ついにGOCの頂点に立つ。

 

■2位:コジョク・ラレシュ & マテイ・アンドレア(ルーマニア)

Cojoc Rares – Matei Andreea ROU

2016年に結成したルーマニアとポーランドのペア。身長差のあるペアだが、それを感じさせない手堅い技術とスタンダードらしい気品に恵まれた美男美女ペア。メイントレーナーは1990年代に活躍したイタリアのジョルダーノ&カティア・ヴァノーネ。精力的に競技会出場を重ね、現在WDSFワールドランキング1位。

 

■3位:ドミトリ・コロボフ & シグネ・ブスク(デンマーク)

Dmitri Kolobov – Signe Busk DEN

エストニアでジュニアから競技に出ていたドミトリとデンマークのシグネが、ユースだった2011年にペア結成。組んだ当初は10ダンサーだったが、シグネの母国で育成ノウハウに優れるデンマークのエマニュエル・ヴァレリ&タニア・ケーレットの指導下でスタンダードに専念。以来、師匠譲りのエネルギッシュかつスピーディな踏風で頭角を現した。

 

■4位:ヴァディム・シューリン & アナスタシア・メシュコバ(ラトビア)

Vadim Shurin – Anastasia Meshkova LAT

2010年にペア結成。華のあるポスチャーが魅力のWDSFきっての高身長ダンサー。ラトビアのヴァディムとロシアのアナスタシアは、結成翌年のグランドスラムで早くも評価を得て準決勝入りした息の長い実力者。

 

■5位:ダリウシュ・ミツカ & マダラ・フレイベルガ(ポーランド)

Dariusz Mycka – Madara Freiberga POL

気迫にあふれたダンスが魅力のダンス強国ポーランドのペア。ポーランドのダリウッシュとラトビアのマダラは2013年にペア結成以来、地道に結果を伸ばして6月の世界選手権で4位入賞を果たした努力型のダンサー。

 

■6位:ユアン・シャオヤン & キ・チョンセン(中国)

Yuan Shaoyang – Qi Chongxuan CHN

今大会がグランドスラム初ファイナルとなった中国を代表するカップル。2013年にペアを結成。独創的な振り付けのタンゴやクイックステップを始め、個性的でユニークな踊りで観客の眼を惹く人気カップル。

 

 

【PDスーパーグランプリ・ラテン】

■1位:アンドレイ・シルベストリ & ヴァラディ・マルティナ(ハンガリー)

Andrea Silvestri – Varadi Martina HUN

2006年にペア結成。現ヨーロッパチャンピオンでラテンショーダンスの世界チャンピオン。ハンガリーのチームで研鑽を積み、踏歴は20年を超す。2022年度にターンプロ。どんなバリエーションでも軽々とこなして“山椒は小粒でもぴりりと辛い”を地で行く実力者だが、PD転向後は肉体を一回り大きくビルドアップ。不出場だった現世界チャンピオンのガブリエル&アンナとはチャンピオンの座を分け合う大の仲良しで、ネバーギブアップがモットー。

 

■2位:マーツ・スモルコ & ティナ・バジキナ(ラトビア)

Marts Smolko – Tina Bazykina LAT

ラトビアの英雄的ダンサー。2015年のペア結成と同時にターンプロ。引退した王者アンドレイ・ザイチェフ&アンナ・クズミスカヤの後を継ぐ形で2017年のGOCからチャンピオンの座に就いた。だが栄華は続かず、2018年にターンプロしたガブリエル&アンナにその座を譲った。狂いの少ない安定したダンスは折り紙付き。

 

■3位:マルスター・セルジュ & アナスタシア・スタン(モルドバ)

Maruster Sergiu – Anastasia Stan MDA

今春ペア結成後にターンプロ。ともにユース卒業までは10ダンサーでショーダンスも得意。柔らかいが重みのあるダンスで、特にルンバに冴えをみせる。デビュー戦の世界選手権で、いきなり3位に入った今注目のダンサー。髭面のセルジュはルーマニア人だがアマ時代にドイツ籍で戦った後、アナスタシアの母国、モルドバ籍に改めた。

 

■4位:リー・ミンシュエン & ジョウ・ワンティン(中国)

Li Mingxuan – Zhou Wanting CHN

こちらもターンプロ初戦で4位につけた中国のラテンダンサー。2014年からWDSFに参戦。アマ時代のグランドスラムでは2019年リミニ大会の35位が最上位。恵まれた容姿で艶やかに踊る、中国期待のプロカップル。

 

■5位:ワン・ジュン & ジア・イーウェン(中国)

Wang Jun – Jia Yiwen CHN

高身長で力感のあるワンと安定感のあるジアの身長差ペア。アンドレイ・ザイツェフのいた2014年度から、コロナ禍で表舞台から消えたホウ・ヤオ&ツァン・ティンと共に中国のPDを牽引してきたベテランファイナリスト。

 

■6位:イオネスク・イオヌト & イオネスク・ビアンカ・ラウラ(ルーマニア)

Ionescu Ionut – Ionescu Bianca Laura ROU

ルーマニアの美男美女カップル。2015年からWDSFに参戦。2022年にターンプロ。ナチュラルヘアーのイケメン男子イオヌトは髪形同様ソフトな踊り口。まるでファッションモデルのようなラウラの笑顔もチャーミング。

 

【PDスーパーグランプリ・スタンダード】

■1位:エドガース・リニス & エリザ・ライン(ラトビア)

Edgars Linis – Eliza Line LAT

高低差のあるワイドなフレームワークが魅力の見目麗しき夫婦ペア。2005年にペア結成も2009年に解消して一年後に復縁した元鞘カップル。ジュニア時代から2008年までは10ダンサーだった。2022年にターンプロ。メイントレーナーはラトビアのアマトップダンサーだったレイモンド・ピシェフだが、ミルコ&エディタの薫陶も受けている。世界チャンピオン、ヴァイドタス&ヴェロニカの引退で遂に王座をゲットした。

 

■2位:デビッド・オストルチル & タラ・ボハク(チェコ)

David Odstrcil – Tara Bohak CZE

PD 10ダンスの現世界チャンピオン。2011年にペア結成。2021年にターンプロ。チェコ共和国のデビッドとスロベニアのタラはジュニアから生え抜きのコンペティター。スタンダードをより得意とするが、スポーティで軽快な印象の強いWDSFの中にあって、重厚感のあるストロングスタイルの踊りっぷりは出色。

 

■3位:エドガラス・バルタラギス & インドレ・バルタラゲ(リトアニア)

Edgaras Baltaragis – Indre Baltarage LTU

2010年に結成したリトアニアのペア。今年ターンプロしたばかりだが、早くも決勝入りをした。エドガラスはジュニアの頃から競技に出ていた元10ダンサーで、2018年からは二人でスタンダードに専念。背格好はストロングなデビッド&タラと似ているが、こちらはスムーズでソフトなスウィングダンスに持ち味がある。

 

■4位:ツォウ・ユアン & ワン・シメン(中国)

Cao Yuan – Wang Ximeng CHN

2014年にペアを結成した長身のカップル。コロナ禍以前はアマチュアで戦っていて、グランドスラムでは40位前後の選手だったが、今年ターンプロして大躍進。恵まれた体格を活かした力強いダンスを見せる。

 

■5位:アレッシオ・ディスカ & ルイーザ・セレスト・カルディロ(イタリア)

Alessio Disca – Luisa Celeste Cardillo ITA

2007年ペア結成。ユースの頃からスタンダード専門で2019年にターンプロ。昨年も5位だった。往年のミュージカルスター、フレッド・アステアー&ジンジャー・ロジャースを想わせる二人は小粋なダンスが身上。

 

■6位:キム・ドンス & チャン・ミリ(韓国)

Kim Dongsoo – Jang Miri KOR

今年結成したばかりの痩身長躯のペア。今年34歳のキムは2007年からWDSFに出場していて2019年にターンプロ。昨年度のGOⅭでも前のパートナー、ホンと6位だった。常に笑顔を絶やさず爽やかな踏風。

 

なお、日本のオレクシーグザー&太田吏圭子は準決勝13位となった。

 

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