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田中英和先生のワールドダンス

コラム&本誌企画

いよいよUK選手権

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 2026年、令和も8年目になりました。今年も「この1年があっという間に過ぎてしまった」と後悔することのないよう、一日一日を大事に生きていかなければと思う今日この頃です。読者の皆様、今年も私たちの愛するダンスを大事にしながら、有意義なダンスライフを送っていきましょう。どうぞお付き合いのほどよろ
しくお願いいたします。

 さあ、今年も英国3大競技会の一つ「UK選手権」に向けて世界からダンサーたちが英国に集まってきています。UK選手権開催の前の週には、これも歴史のある競技会「スターボール」、それに続き「ユニバーサル選手権」と続きます。これから世界に挑戦していこうと期待に胸を膨らませている若きチャレンジャーたちは、これらの前哨戦に果敢にチャレンジ、試合感覚を研ぎ澄ませてUK選手権の本番を迎えるのです。

 今年もUK選手権では、また新たなドラマが待ち構えているように思います。プロボールルームでは全英チャンピオンのドゥサン・ドラゴビッチ組とロンドンインターチャンピオンのスタニスラフ・ゼリアニン組の直接対決はもちろんのこと、ファイナリスト同士も僅差での勝負が続いていますし、セミファイナルに進む12組はいずれ劣らぬ素晴らしいダンサーばかり。このセミファイナルがもっともエキサイティングなラウンドになるでしょう。

 加えて今回、アマチュアチャンピオンの中国選手、マイケル・タン&アニー組がプロデビューをします。熾烈を極めるセミファイナルからファイナル争いにこの強力なダンサーが加わったことで、さらにバトルは激しくなります。ライジングスター部門でも昨年ブラックプールのライジング優勝カップルとロンドンインター・ライジング優勝カップルの、UKライジングでの直接対決も見逃せません。

 アマチュアボールルームではチャンピオン、マイケル・タン&アニー組のターンプロを受けて、新チャンピオンが誕生することになります。優勝候補の筆頭はイタリアのマルコ・シロッキ&ドーラ組ですが、彼らを追うダンサーたちも今、相当にレベルアップしたダンスを披露してきています。もちろん日本の五月女光政・五月女叡佳組もセミファイナルからファイナルを目指してチャレンジしてきていますから、この部門でも目を離すことはできません。

 プロラテンもこのところチャンピオンのドリン・フレコータヌ&マリーナ組を急追している人気絶大なニノ・ランジェラ&アンドラ組のこの2組の優勝争いは注目に値するところですが、今回ニューパートナーシップで復帰をするというトロールス・バーガー組の存在も見逃すことはできません。彼の怪我をきっかけに競技のシーンから遠のいていましたが、今回のUK戦で復帰するとのこと。プロラテンのバトルに割って入ってくるであろう才能あるダンサーの復帰を喜びたいと思います。

 日本も昨年のWDC世界選手権で見事ファイナルに勝ち進んだボールルームの福田裕一・エリザベス組とラテンの野村直人・山﨑かりん組は、その好調さを持って今回も果敢に挑んでいってくれることでしょう。統一全日本準優勝の金野哲也・井之口香織組、3位の廣島悠仁・大西咲菜組もUKでの躍進に期待が持てますし、ラテンセクション準優勝の竹内大夢・中島由貴組、3位の八谷和樹・皆川円組も上位を虎視眈々と狙っています。

 このところの日本勢のダンスに「勢い」があるのは、昨年のWDC世界選手権を見ても明らかなこと。そしてその勢いは、ジュニアから上がってきた若きダンサーたちの生き生きとしたダンスからもたらされてきたものであろうと思います。実際に、プロ10ダンスチャンピオンとして君臨する八谷和樹・皆川円組がその先陣を切り、ラテンでもアマチュアからのターンプロ組が注目を浴びています。さらにボールルームの五月女光政・叡佳組の評価は上昇を続けており、近い将来、彼らのプロ転向は日本のボールルームをさらに沸かせることでしょう。

 フェスティバルと銘打って開催されるようになったUK選手権は、従来の3日間の競技に加えて、後半3日間はプロ、そしてアマチュアの年代別セクションやプロアマ部門の競技が繰り広げられることになっています。ここでも日本の上位進出が大いに期待できます。出場選手の皆さんには、楽しみながらいきいきとチャレンジしてほしいと思います。

 さあ今年は、組織の枠を超え、一体となってこの勢いをさらに本物にしていく大事な年です。このUK戦を皮切りに、この春シーズンに向けて前向きに取り組んでいきましょう!

(月刊ダンスビュウ2026年3月号掲載)

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プロフィール

  • 田中 英和

    生年月日:8月9日
    出身:広島県広島市出身
    経歴:1997年2月にアデール・プレストン選手とカップルを組み、5月の全英選手権で日本選手初の第3位表彰台に輝く。「ヒデ&アデール」の愛称で国内外の大会で活躍し、翌98年の全英選手権5位入賞を最後に現役を引退。以降、審査員、コーチャーとして後進の育成にあたっている。また、本誌でも、7年にわたって連載レッスン「ナチュラル・ダンシング」シリーズを執筆し、大好評を博した。
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