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田中英和先生のワールドダンス

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★「社交BOYS & GIRLS ソロダンスコンテスト」

野球やサッカーなどのプロスポーツでは観客を入れての試合が始まり、スタンドに歓声が響き渡るのを見るにつけ、「日常」の素晴らしさに安堵を覚える方も多いのではないでしょうか。
ところが世界に目を向けてみると、世界のパンデミックはその勢いが収まるどころか、逆に増しているニュースに驚愕する思いです。世界のダンス界を見ても、8月末の開催に延期されたブラックプールダンスフェスティバル(全英選手権)は今年度の開催を取りやめ、来年への延期が決定されました。そして、その数日後には、10月のインターナショナルダンス選手権(ロンドンインター)の中止も発表されています。
アメリカやロシアをはじめ世界の多くの国々で感染者数、死亡者数の増大が続いている現状では、国境を越えて人々が一堂に会するイベントの開催は、現段階では無理と判断するのは致し方ないと思います。日本にしても7月に入り感染者数の拡大が再燃しており、国内における世界レベルのイベントの開催は、誰が見ても不可能と思わざるを得ません。
感染拡大を警戒しなければならない状況ではありますが、国内のダンス競技大会としては、9月中旬以降の開催がいくつか発表されており、準備はすでに始まっています。そのうち全国クラスのイベントとしては、9月20日のギャラクシーマスターズ(JCF)や11月3日のバルカーカップ統一全日本ダンス選手権(NDCJ)、11月22日の統一10ダンス選手権(NDCJ主催、JCF主管)などがありますが、第2波、第3波がやってくることなく、無事開催できることを期待するしかありません。
そんな中、一つとっても嬉しいニュースがありました。日本のジュニア育成に永年熱心に取り組んできたジャパン・ジュニア指導者の会が「社交BOYS&GIRLSソロダンスコンテスト」を企画し、このイベントがまさに今、現在進行中なのです。

踊る楽しさを身体いっぱいに表現するソロダンスの有効性

このイベント事務局の宮岡光秋氏は、「日本の中に文化として成長してきた社交ダンスの灯が消えないようにするためにも、何かアクションを起こさなければならないと思い、まずは動画投稿形式によるジュニア部門の『ソロダンスコンテスト』を企画しました」とおっしゃっています。これに多くのジュニアダンス協賛者が集まり、企画が実現したということです。ちなみにこの企画は毛塚鉄雄氏、山本千恵子氏、玉置朝啓氏を相談役に迎え、選考委員には相談役3氏と永井広美氏、清水寿恵氏、米持雅弘氏、金光進陪氏をはじめとするイベントに賛同するプロの面々、さらには一般ダンス愛好家の皆さん方も多く参加しています。
小学1~2年生の部、3~4年生の部、5~6年生の部、中学生の部に分け、男女別に1分10秒ほどの投稿動画を、選考委員の投票で予選から決勝へと進めていくという「新しい競技ダンスのスタイル」で進められているのです。
カップルダンスではなくソロダンスという競技スタイルは、いわゆる「密」を避ける側面があると同時に、ソロで踊るイベントの良いところは、何と言っても子供たちが踊る楽しさを身体いっぱいに表してくれていることです。多少のフットワークやバランスの乱れはあったとしても、顔を上げて手足をいっぱいに使い、踊る楽しさを発散させながらどんどん踊っていく勢いは、見ている者をワクワクさせてくれます。
社交ダンスはカップルで踊るものですが、ソロダンスの練習は、特に競技ダンスのレベルアップにはとても有効だと言えます。例えて言えば、オーケストラの奏者と同じようなものです。自分の担当する譜面を完璧に演奏できることで全体のハーモニーの一役を担うことができるのであって、自分の担当を演奏できないのであれば、オーケストラの一員にはなり得ません。ダンスでも自分のパートが踊れることが基本で、その後にカップルを組み練習を積むことで、カップルのハーモニーが、そしてカップル特有の雰囲気が生まれるのです。ダンスの下地作りとしてもこの「ソロダンスコンテスト」は今後さらに盛んになっていって欲しいセクションです。
何でもできる踊れる身体を持つ一番の近道は、ルールを理解した上で、素晴らしいダンスを見て感じて覚えて、その好奇心を持って自由に踊ることを繰り返し、子どもたちの中で自由な競争を繰り返すこと。ダンスは楽しいものなのです。その環境が全国に広がることが、将来のダンス界発展の下支えになることは言うまでもありません。
ソロダンスコンテストは「今しかできないこと」ではなく、「今だからすべきこと」であり、将来を見据えた素晴らしい判断と行動だと言えます。踊る楽しさを身体いっぱいに発散させフロアを舞う子どもたちが全国で見られるように、「今だからすべきこと」を推し進めようではありませんか!

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プロフィール

  • 田中 英和

    生年月日:8月9日
    出身:広島県広島市出身
    経歴:1997年2月にアデール・プレストン選手とカップルを組み、5月の全英選手権で日本選手初の第3位表彰台に輝く。「ヒデ&アデール」の愛称で国内外の大会で活躍し、翌98年の全英選手権5位入賞を最後に現役を引退。以降、審査員、コーチャーとして後進の育成にあたっている。また、本誌でも、7年にわたって連載レッスン「ナチュラル・ダンシング」シリーズを執筆し、大好評を博した。
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