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田中英和先生のワールドダンス

コラム&本誌企画

2022年が素晴らしい年になりますように!

2021年も終わりを告げ、2022年(令和4年)の新春を迎える時期になりました。しかし、海外ではオミクロン株という新型ウィルスが猛威をふるっているニュースを見るにつけ、どうやら日本でも対ウィルスとの戦いが3年目に入ることを覚悟しなければならないようです。引き続き感染予防対策の徹底と、海外からの流入を防ぐ水際作戦の厳格化が求められることになるのでしょう。
例えば日本から英国に渡航する場合は比較的楽で、出発の48時間前と英国に着いて2日内にPCR検査を受けるのが条件で、到着後の陰性が証明されるまでの2日ほどの隔離だけで、それ以外の行動制限はありません。しかし、英国からの帰国となると、現時点では、6日間の指定宿泊所での隔離と8日間の自宅などでの自主隔離が義務付けられています。中でも6日間の指定場所での隔離中、3日目と6日目のPCR検査で陰性であることが水際作戦の厳格化に値するものなのです。

私事ではありますが、家族が英国で生活していることもあり、クリスマス前から1月中旬に開催予定のUK選手権まで約1カ月ロンドンに滞在します。滞在中に自ら感染することのないよう、日本にいるときと同じようにマスクと手指の消毒は徹底しておきたいと思います。
このようにまだまだ不確定な状況ではありますが、世界のダンス界はかなり活発にダンスキャンプや世界クラスの競技会が開催されており、Facebookなどで競技会の風景やキャンプでのトレーニングシーンを見ることが多くなっています。
それを見た印象では、スタンダードもラテンも、プロもアマチュアも、世界標準のレベルは明らかに上がっていると感じます。踊るための身体がどんどんと進化を遂げ、その踊れる身体を持った者同士がカップルを組み、これまで見たこともないような素晴らしいムーブメントに強烈な躍動が加わった「新感覚の一体感」を作り上げているのです。
前号でも紹介したように、日本でも若い躍動感あふれるダンサーは出現してきていますが、世界ではさらにその上をいくダンサーが数多く存在しています。無名のダンサーでも相当にレベルの高いダンスを披露していますから、世界トップクラスのダンサーともなれば、実際に見た瞬間に度肝を抜かれるほど。ある意味、カルチャーショックを受けるほどのものと言っても過言ではありません。
私が心配することは、現状、世界のレベルの急上昇に日本は追いついていけない、もしくは完全に引き離されてしまっているのではないかということです。新型コロナの状況により国内では競技会が開催できず、練習にも身が入らない時間が長かったことも影響しているかもしれません。日本のカップルには、海外の選手に揉まれつつも歯を食いしばって頑張り成果を残していった素晴らしい歴史があります。1月のUK選手権には日本からも数組が出場すると聞いていますが、世界標準との差など心配することのないほど、素晴らしいダンスとチャレンジの姿勢を見せてほしいと願っています。

最後になりましたが、年の瀬の12月27日(月)、NHK-BSプレミアムで「社交ダンスの最高峰ブラックプール~日本人ペアの挑戦〜」という社交ダンスの大型番組が放送されます。この夏、ブラックプールでの全英選手権プロスタンダードにチャレンジした廣島悠仁・石渡ありさ組を中心に、アマチュア50歳以上の部に出場した松村健樹・栄子組も取り上げられています。出演は映画「Shall we ダンス?」の監督、周防正行氏と、奥様で映画では主人公を演じた女優の草刈民代さんと私、田中英和の3名です。
廣島組や松村組のダンスのダンスを見ながら、草刈さんはダンスへの情熱を熱く語り、監督は映画制作にまつわるお話をされ、私は少々ダンスの解説を入れたりして番組は構成されています。私が実際に踊るシーンも映るかと思います。私のパートナー役は元JCFファイナリストの中嶋美喜先生にお願いしました。
この番組を一般の視聴者の方々に見ていただいて、ダンスへ関心を持ってもらえればこれほど嬉しいことはありません。制作担当の方から再放送の予定も決まっていると聞きましたので、是非ともご覧になっていただきたいと思います。
今年もお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。そして新年となる2022年は、コロナが終息して全てが良い方向に向かい、ダンスを愛する私たちにとって素晴らしい年になることを祈っております。

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プロフィール

  • 田中 英和

    生年月日:8月9日
    出身:広島県広島市出身
    経歴:1997年2月にアデール・プレストン選手とカップルを組み、5月の全英選手権で日本選手初の第3位表彰台に輝く。「ヒデ&アデール」の愛称で国内外の大会で活躍し、翌98年の全英選手権5位入賞を最後に現役を引退。以降、審査員、コーチャーとして後進の育成にあたっている。また、本誌でも、7年にわたって連載レッスン「ナチュラル・ダンシング」シリーズを執筆し、大好評を博した。
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