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コラム&本誌企画

マダム・ローカップ統一全日本選手権

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11月3日、今年度の「統一全日本選手権」が開催されました。そして、今年最後のビッグイベントには、本当に素晴らしいドラマが待ち構えていました。

全般的に今年は、日本のラテンアメリカンのレベルが上がった1年だったように私は思いますが、昨年の統一戦の覇者、野村直人・山﨑かりん組を今年春の「スーパージャパンカップ全日本選抜戦」では正谷恒揮・齋藤愛組が僅差で制し、「日本インターナショナル選手権」では野村組が日本人カップル最高位の3位入賞、そして正谷組が4位に入賞したのですから、今大会ではどちらが優勝の栄冠に輝くか大いに注目を集めました。

結果は10月21日・22日に九州で開催された「JBDF全日本選手権」でも初優勝を遂げた野村組が、勢いそのままに素晴らしいダンスを披露し優勝を飾りました。これで統一全日本2連覇。「おめでとう」の言葉を贈りたいと思います。

ドラマはそれだけではありません。春の全日本選抜5位、日本インター5位、全日本3位の成績を残し、じわじわとトップに肉薄してきた竹内大夢・中島由貴組が素晴らしいチャージを見せ、なんと正谷組を追い越して一気に準優勝を勝ち取るという大躍進を遂げたのです。昨年の統一戦での5位から一気に3つもランクを上げたのですから、コールされた瞬間の本人たちの驚きと嬉しさいっぱいのリアクションは、不断の努力をし続けてきた証だと思います。素晴らしい成績、そして感動をありがとう。3位に終わった正谷組ですが、まだまだ日本のラテンダンス界を牽引している力強い存在です。来年の巻き返しを期待します。

4位の鈴木佑哉・原田彩華組も日本を代表するストロングなラテンダンサー。5位の八谷和樹・皆川円組は将来有望な期待の若手トップ。6位の瀬内英幸・斎木智子組は海外でも人気のある素晴らしいダンサーです。これら日本のトップダンサーたちは来年もさらに熱い戦いを繰り返すことになるでしょう。年明けのUK選手権では大いなるチャレンジで世界に挑んでいただきたいと願います。

そして、ボールルームセクションでも大きなドラマがありました。それは無敵のチャンピオン、橋本剛・恩田恵子組が9連覇・10回目の優勝を最後に現役引退を表明したのです。日本のボールルームダンスを牽引してきた功績は素晴らしいものがあります。おめでとう。そしてありがとうの言葉を贈ります。

準優勝に輝いたのは廣島悠仁・石渡ありさ組。3位の福田裕一・エリザベス組と1ポイント差の大接戦を制しての準優勝でした。新チャンピオンの座をかけてのバトルはさらにレベルを押し上げていくことでしょう。ライバルの存在とはそういうものです。かつて日本のボールルームダンスが強かった時代もライバルの熱き戦いがありました。来年はまた新たな流れが生まれることになるでしょう。

4位争いも大変な激戦でした。1ポイント差で4位にスタイリッシュな小林恒路・赤沼美帆組が入り、5位に終わったものの金野哲也・井之口香織組も素晴らしくキレの良いダンスを披露してくれました。6位には大接戦のセミファイナルをくぐり抜けた樋口暢哉・柴田早綾香組が入り、昨年に続き統一全日本ファイナリストの座を勝ち取りました。

来年のWDC世界選手権への出場権は、ラテンでは野村直人・山﨑 かりん組と竹内大夢・中島由貴組が、そしてボールルームでは廣島悠仁・石渡ありさ組と福田裕一・エリザベス組が勝ち取りました。日本代表として世界の舞台で大いに活躍をしていただきたいものです。

そしてお知らせですが、来年の統一全日本選手権は世界選手権開催と日程が重なったため、2024年10月20日(日)に変更されています。来年10月3日の「ロンドンインター」後の開催になりますから、トップダンサーたちの調子は万全であろうと思います。今年以上に熱い戦いが繰り広げられることでしょう。

最後になりましたが、今回マダム・ロー様が、世界に大きく羽ばたいていく日本人ダンサーたちを支援する目的で賞金を提供してくださいました。本当にありがたいことです。この場をお借りして私からも御礼申し上げたいと思います。

(月刊ダンスビュウ2024年1月号掲載)

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プロフィール

  • 田中 英和

    生年月日:8月9日
    出身:広島県広島市出身
    経歴:1997年2月にアデール・プレストン選手とカップルを組み、5月の全英選手権で日本選手初の第3位表彰台に輝く。「ヒデ&アデール」の愛称で国内外の大会で活躍し、翌98年の全英選手権5位入賞を最後に現役を引退。以降、審査員、コーチャーとして後進の育成にあたっている。また、本誌でも、7年にわたって連載レッスン「ナチュラル・ダンシング」シリーズを執筆し、大好評を博した。
    田中英和ダンスワールド

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